11/26 引退
「先週の木曜日にやや強い薬で治療を行い、経過を見てきたのですが心電図の波形が一瞬だけは正常に戻るものの、すぐにまた元の状態に戻ってしまいました。そこで、獣医師とも相談し違った薬を用いることになり、土曜日に投与したのですがそれでもダメでした。そこで、日曜日にはさらに投与する量を増やしたのですが、結果は変わりませんでした。これだけ長くなるのは本当にトレセン内外でもあまり症例がないようで、いろいろな獣医の意見を聞いていたなかで『それだけ長いとなると、単純な心房細動ではなく、心筋自体にダメージを負っていて、完治させるのは難しい。これ以上、投与する量を増やすと死んでしまう可能性もある』ということでした。ここまでの約10日間よく治療に耐えてくれましたが、さらに強い薬で危険にさらすくらいであれば、今の状態をキープさせてやって激しい運動を行わない乗馬として歩んでいける道を残してあげたほうがリアルのためだと思います。ウチの厩舎に所属した馬が引退して、その後多く面倒を見てもらっている乗馬クラブであれば獣医がしっかりと見てくれる環境にありますし、治療を継続しながら命をつないであげたいと思います」(堀師)
17日のレース直後から心房細動の症状が続いており、これ以上治療を続けたとしても競走馬として再度レースへ出走させるのは難しい状況です。このようなことから堀宣行調教師と協議を行い、近日中に中央競馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されています会員の方へは、追って書面をもってご案内いたします。
命が繋がっただけ良かったと思うしかありませんが本当に残念。
好走できる条件が限られていましたが、勝つ時は圧勝という気持ちの良いレースをしてくれる馬だったので大好きでした。私個人としては重賞の夢を見ていました。まぁそれは出資者の贔屓目ですが、1000万条件で地味に稼いでくれる存在だったので長く現役を続けて欲しかった・・・夢半ばで終わってしまったのは悔しいの一言です。
私はこの馬に出資するまでは堀厩舎は「放置系NG厩舎」という認識だったのですが、この馬に接する堀厩舎の仕事ぶりを見て堀ファンになったと言っても過言ではありません。
キャロット会員さんはリアルインパクトを出したことやストロングリターン、ダークシャドウ等の活躍馬でNG認定を外したと言う方も多いとは思いますが、私はリアルアヴェニューです。ずっと脚元の骨瘤という爆弾と付き合いながらしっかり適正を把握して3つ勝たせたのは堀厩舎のスタッフの皆様の日々の仕事のお陰だと思っています(並の厩舎なら未勝利勝った後脚部不安でとっくに引退している)。なのでこの後堀厩舎の預託馬としてファステストスターエルマンボと出資しました。ファステストスターは結果出ませんでしたが、違う意味で堀厩舎の素晴しさを体感できました。ダメな馬についてはスパッと諦めダラダタと未練を残さない姿勢は賛否両論あろうかと思いますが個人的には評価してます。
まぁ堀厩舎絶賛エントリになってしまいましたがそれだけリアルが私に残してくれたものは大きかったと言うことです。1歳馬は予算の関係で縁がありませんでしたが来年以降も堀厩舎馬は積極的に見ていこうと思います。リアルアヴェニューが届かなかった舞台にいつか堀厩舎の馬でたどり着きたいですね。
最後にリアルお疲れ様。そして短い間でしたがありがとうございました。